こんにちは。
ボイストレーナーの松木翠です♪
さて、発表会を終えて、みなさんそれぞれにいろんな思いが残っているのではないでしょうか。
緊張した人、楽しめた人、少し悔しい気持ちがある人──そのどれもが大切で、必ず次につながっていきます。
今日はそんな今だからこそ、「人に聴いてもらう大切さ」について、少しお話ししたいと思います。
まず私にとって音楽の「自己表現」というのは、自己紹介のようなものです。
でも一面だけを見せる自己紹介ではなく、いろんな角度から等身大の自分を表していくようなイメージ。それが“音楽ならではの自己表現”なのだと思います。
そのときに自然と出てくるのが「認めてもらいたい」という気持ち、いわゆる自己承認欲求です。
これ自体は悪いことではなく、むしろモチベーションになったり、自分を前に進めてくれる力にもなります。
でもその気持ちにとらわれすぎると、
「歌う喜び」や「音楽そのものの楽しさ」を見失ってしまうことがあるんです。
私自身もそう感じる日がありました。
だからこそ大切なのは、自分の欲求と現実とのバランスを知ることなんだと思います。
そしてこれは、音楽だけの話ではありません。
音楽を“コミュニケーション”と考えると、日常の人との関わりにもつながることなんです。
例えば──
- 友達に自分の話ばかりしてしまうと、相手はちょっと疲れてしまいますよね。
- 仕事で「褒められたい」という思いが強すぎると、周りとの協力がうまくいかないこともあります。
- 家族との会話でも、「分かってほしい!」という気持ちばかりが先に立つと、逆にすれ違ってしまったり…。
きっと誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
これはまさに、自己表現と自己承認欲求のバランスと同じなんです。
だからこそ「人に聴いてもらうこと」には意味があります。
人前に立つと緊張したり、自分の弱さが見えたりして、負荷がかかります。
でもその負荷をどう受け止めるか、どう乗り越えるかを考えることこそが、成長のチャンスになると思います。
そして「人の歌を聴くこと」も同じくらい大切です。
相手の表現を素直に受け取ることが、音楽的にも、人との関わり方としても、大きな学びになるのです。
発表会を終えた今だからこそ、ぜひみなさん一人ひとりに考えてみてほしいと思います。
音楽も人間関係も、結局は“心をどう伝え、どう受け取るか”。
そのバランスを見つめていくことで、歌も人生も、きっともっと豊かになっていくはずです。
発表会の経験をきっかけに、みなさんがそれぞれの歌や日常のコミュニケーションをより楽しんでいけますように。
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